ビフォー

 

私には二人の子供がいますが、

1人目が生まれたとき、

正確には生まれる前から、実はとても怖かったです。

産むことが初めてなので、それも怖かったのですが、

何より、この子が私のような人間が親になって育てていって

いいのかなぁという不安・恐怖がありました。

人付き合いもあまり得意ではないし、

得意なこともなく、長く何かに打ち込んだこともありません。

仕事もそこそこ、ちゃんとした就職をしたこともなく、

友達を作るのが苦手でした。

そんな自分が母親になって、

生まれてくる子はちゃんと育つんだろうか。

子供に友達はできるんだろうか。

この子は愛されるだろうか。

そんな不安がとても強かったのを覚えています。

いざ生まれてみれば、本当に可愛かったです。

でも、誰かの手を借りないと生きていけない赤ちゃんに

いったい何をしてあげたらいいのか、

間違ったことをしてしまったらどうしよう、

ちゃんと育てられるだろうか。

他の赤ちゃんは夜寝てくれるのに、どうして私の子は夜寝ないんだろう、

他の赤ちゃんは離乳食を食べてくれるのに、どうして私の子は食べないんだろう、

自分の育て方がおかしいんだ。

私みたいな母親でごめんね。

そんな風に他者と比較して、自分を責める。

不安になる。

一人ひとり違うからこそ、

この子は大丈夫なんだろうか?

と誰にも相談できずにいました。

主人に相談しても、主人もわからず、

大丈夫じゃない。と言うばかり。

というか、常に一緒いる母親にしかわからない子供の変化に心の底では誰もわかるわけない。と決めつけていた自分もいました。

私の大変さは誰もわかっちゃくれない、と。

 

朝から晩まで、何も話さない上に

なんで泣いてるのかわからない赤ちゃんと

 過ごしていくのが、実はとても辛かったです。

生後1〜2ヶ月は外出をするにも、なかなかできず、買い物や誰がとおしゃべりするのも難しい状態です。

ストレス発散する場所もない。

毎日夜になるのがとても嫌でした。

あぁまた寝ないんだ。

もうなんで泣いてるのかわからない。

でも夕飯は作らなきゃいけない。

だって私は働いてないんだもん。

たまに来る母には「茶碗くらい洗いなさい。」と言われ。

やりたいよ。でも私から離れると泣くんだもん。と、心の中で私が泣いていました。

 

そんな風に、自分をだめ母親、家事もうまくできない妻、と無意識のうちに責めていました。

 

子育てが、こんなに辛く孤独なものだったとは思いもよりませんでした。

だから余計に、

誰もわかってくれない。

この子の母親は私しかいないもん。

孤独は深まるばかり。

不安は深まるばかり。

まさに負のスパイラルで、出口のない孤独と不安の中にいました。